■医療コラム
●風邪
2011年4月13日
かぜの種類
普通のかぜ
- 症状
- 平熱〜37.5℃
- 呼吸器症状
- 鼻水、せき、くしゃみ
- 補足
- インフルエンザウイルス以外のウイルスが原因
- ウイルスによっては胃腸症状などが起こる
- 感染経路
- かぜをひいた人が、ウイルスの付いた手で物に触ると、そこにウイルスが付着する。その場所を介してウイルスが広がっていく。
- 空気感染はしない
インフルエンザ
- 症状
- 39〜40℃の高熱
- 全身症状
- 強い頭痛
- 筋肉、関節の痛み
- 倦怠感
- 補足
- 突然高い熱が出る
- 2〜3日後呼吸症状が強くなる
- 感染経路
- インフルエンザの患者さんがせきをすると、空気中にウイルスがばらまかれ、それを吸い込むとウイルスに感染する。
- 空気感染するため、流行しやすい
かぜの予防
原因ウイルスとの接触を避ける
手に付着したウイルスを流水で洗い流す。石鹸を使ってきれいに洗うのがベストだが、まずはこまめに手を洗うことをこころがけて。
マスクは鼻まで覆う大きな物を着けるのがポイント。鼻に触るのを防いだり、鼻やのどの乾燥を防ぐ効果がえられる。
体の抵抗力を高める
かぜをひいたときに限らず、普段から栄養バランスがとれた食事をとったり適度な運動を心がけて、体力をつけておく。
インフルエンザに関しては、手洗いやマスクでは防ぎきれないので、 ワクチン接種を受けることが大切
かぜのひき始めによいもの
- 葛根湯
- 葛根はくずの根を乾燥させたもの。これを煎じます。
- ゆず
- 乾燥したゆずの皮(5〜10g)を煎じて飲みます。
- ゆきのした
- かぜのひき始めに生の葉の青汁をとり、1日に盃1杯を飲みます。
- くず湯
- くず粉を熱湯で溶いて、好みではちみつや砂糖を入れて飲みます。
- 金柑
- 生のきんかんを二つか三つに切って、煎じて熱いうちに飲みます。
かぜのときの手当
たんが出にくいときは、蒸しタオルの蒸気を吸ったり、吸入器でのどを湿らせて。
鼻詰まりには、鼻の骨の上を押すと一時的に通る。
氷枕を当てるときはタオルでくるみ、肩を冷やさないようにタオルを当てます。(氷枕の金具が肩に当たらないように気を配って。)
水分の補給の方法
果物やアイスクリーム、プリンなどの食べやすいもの。
牛乳(おなかをこわすという人は温めて飲むとよいでしょう。)
一般に白湯、番茶、ほうじ茶、100%のジュースなど。
注意
下痢や嘔吐が続く場合は、水分とともに電解質も失われるので、それを補う意味でスポーツドリンクもよいでしょう。
ただし、脳血栓や心筋梗塞の人は、血液が濃くなるので避けましょう。
水分が飲めない場合は次のような工夫をしましょう
- シャーベットにしてもとりやすい
- 小さなアイスキューブにしてくちに含む
- とろみ剤やゼラチンでとろみをつける